『早稲田大学イタリア研究所研究紀要』(ISSN 2186‒8905)の電子版は早稲田大学リポジトリよりご覧いただけます。(著作者の許諾がとれたもののみ)
目次一覧
第14号(2025年3月発行)
13 世紀末から 15 世紀前半ヴェローナにおける 人文主義の探求についての第二報:セネカ作『ルキリウスに宛てた倫理的書簡集』の伝承経路に関する考察 北村秀喜〔 1 〕
Uno studio sulla tradizione manoscritta delle lettere morali senechiane Ad Lucilium nel preumanesimo veronese tra il XIII e XV secolo Hideki KITAMURA〔 1 〕
ピエトロ・ファティネッリの「回心」:16 世紀ルッカの都市年代記にみる宗教改革思想と市民 高津美和〔 23 〕
La conversione di Pietro Fatinelli Miwa TAKATSU〔 23 〕
もうひとつのアニータ・ガリバルディ像:自由主義期イタリアにおけるトランスナショナルな「記憶の場」建立運動 林孝洋〔 43 〕
Un Movimento Transnazionale per Erezione di un Monumento ad Anita Garibaldi dopo l’Unificazione Italiana Takahiro HAYASHI〔 43 〕
レオパルディの Ultimo canto di Saffo を読む: 光、水、崇高をめぐって 古田耕史〔 71 〕
Lettura dell’Ultimo canto di Saffo — luce, acqua e sublime Yasushi FURUTA〔 71 〕
19 世紀後半のイタリア・オペラ批評における、 「旋律」と「形式」をめぐる議論の変遷:《シモン・ボッカネグラ》(1857, 1881)に対する、 同時代の批評言説を中心に 林いのり〔109〕
Mutamenti nelle considerazioni della critica musicale italiana ottocentesca su “melodia” e “forma”:con particolare riferimento ai giudizi sulle due edizioni del Simon Boccanegra (1857 e 1881) Inori HAYASHI〔109〕
〈母の不在〉が意味するもの:スコット『ラマムアの花嫁』のオペラ化に関する一考察 平倉 菜摘子〔143〕
La Madre della Sposa di Lammermoor. Il Ritratto di Lady Ashton nel Romanzo di Scott e nell’Opera di Donizetti Natsuko HIRAKURA〔143〕
イタリア言語・文化研究会 2024 年度研究報告一覧 〔163〕
第13号(2024年3月発行)
第一次独立戦争前後のジャーナリズムにおけるイタリアの象徴の創造:ガリバルディ神話とロレンツォ・ヴァレーリオ 武重千尋〔 1 〕
Creazione di simboli italiani nel giornalismo intorno al 1848-49: Mito garibaldino e Lorenzo Valerio Chihiro TAKESHIGE〔 1 〕
ヴァルデマール・ジョルジュの「ローマ」:両大戦間期美術批評における伊仏関係の一事例について 飛嶋隆信〔 25 〕
“Roma” di Waldemar George : Su un caso delle relazioni italo-francesi nella critica d’arte tra le due guerre Takanobu TOBISHIMA〔 25 〕
カトゥッルス『詩集』第 64 歌の詩的技巧について 宮坂真依子〔 47 〕
Le Tecniche Poetiche del Carme 64 di Catullo Maiko MIYASAKA〔 47 〕
全国ドーポラヴォーロ事業団の刊行物にみる 「フォーロ・ムッソリーニ」とその周辺の開発 奥田耕一郎〔 73 〕
Costruzioni e Sviluppi del Complesso sportivo “Foro Mussolini” sulla rivista “Gente Nostra” pubblicata dell’Opera Nazionale Dopolavoro: un aspetto storico del “Distretto del Contemporaneo” di Roma Koichiro OKUDA〔 73 〕
ファウスタ・チャレンテの『バッラータ・レヴァンティーナ』と 『ヴィーゼルベルゲル家の四姉妹』の比較分析: ブルジョワジー表象を中心に 古川望〔 95 〕
Analisi comparativa di Ballata levantina e Le quattro ragazze Wieselberger di Fausta Cialente: le rappresentazioni della borghesia Nozomi FURUKAWA〔 95 〕
イタリアの国民形成と歴史記述:批判的調査 マルコ・メリッジ 訳:倉科岳志〔119〕
La costruzione della nazione italiana e scritti storici: una ricerca critica Marco Meriggi〔119〕
アドルフォ・オモデーオ:第一次世界大戦とイタリア・リソルジメント
の遺産 マウリツィオ・グリッフォ 訳:倉科岳志〔139〕
Adolfo Omodeo, l’eredità della prima guerra mondiale e del Risorgimento italiano Maurizio Griffo〔139〕
解説:リソルジメントにおける自由と民族 倉科岳志〔155〕
Nota: libertà e nazione nel Risorgimento Takeshi KURASHINA〔155〕
イタリア言語・文化研究会 2023 年度研究報告一覧 〔165〕
第 12 号(2023年3月発行)
13 世紀末から 15 世紀前半ヴェローナにおける 人文主義の探求について:セネカの名で伝わる 10 篇の悲劇群の伝承経路に関する考察 北村秀喜〔 1 〕
Uno studio sulla tradizione manoscritta delle tragedie senechiane nel preumanismo veronese tra il XIII e XV secolo Hideki KITAMURA〔 1 〕
ファシズム体制下の検閲と女性文学:パオラ・マシーノ『主婦の誕生と死』についての考察 柴田瑞枝〔 21 〕
La censura fascista e la letteratura femminile:punti su Nascita e morte della massaia di Paola Masino Mizue SHIBATA〔 21 〕
15 世紀フィレンツェにおける res publica と「共和国」 三森のぞみ〔 47 〕
Res publica e repubblica nella Firenze del Quattrocento Nozomi MITSUMORI〔 47 〕
瀧口修造によるルーチョ・フォンターナのモノグラフィ出版 巖谷睦月〔 69 〕
Il progetto della prima monografia su Lucio Fontana in Giappone: l’opera insigne di Shuzo Takiguchi Mutsuki IWAYA〔 69 〕
イタリアにおける 1960-70 年代の全日制小学校「テンポ・ピエーノ」:ボローニャ市民教育会議「教育の二月」(1974)の議事録にみる理念と実態 髙橋春菜〔 97 〕
Il Tempo pieno delle scuole elementari negli anni 1960–1970: l’ideologia e le realtà negli Atti del Convegno civico “Febbraio Pedagogico” bolognese nel 1974 Haruna TAKAHASHI〔 97 〕
[書評]木村純子・陣内秀信編著『イタリアのテリトーリオ戦略:甦る都市と農村の交流』 上田隆穂〔125〕
Recensione a Junko Kimura e Hidenobu Jinnai (a cura di), Strategie Territoriali in Italia Relazione Città—Campagna 〔125〕
イタリア言語・文化研究会 2022 年度研究報告一覧 〔131〕
第 11 号(2022年3月発行)
ナポリのサンタ・マリア・アッスンタ司教座聖堂ミヌートロ礼拝堂壁画:「ペテロの磔刑」場面再考 伊藤怜〔 1 〕
16 世紀ルッカにおける宗教改革思想と教会:グイディッチョーニ家出身の聖職者たちによる対応をてがかりに 高津美和〔 23 〕
「メランコリーの井戸」に落ちる女性たち:ジェンダーの観点からのナタリア・ギンズブルグ『こんな風でした』とアルバ・デ・セスペデス『彼女の側から』の比較分析 古川望〔 49 〕
ファシズムを表象すること:『ツァーは死んでいなかった』 越前貴美子〔 73 〕
ブッツァーティの作品における動物の表象 長野徹〔 95 〕
[書評]菅田茂昭『サルジニア語・ラテン語の面影残す地中海の島ことば』 Faliero SALIS〔125〕
イタリア言語・文化研究会 2021 年度研究報告一覧 〔133〕
第 10 号(2021年3月発行)
中間小説 ─ 1960~1970 年代のイタリアにおける新しい文学潮流: ピエロ・キアーラの例 越前 貴美子〔 1 〕
亡命者と移民が織りなす空間: サンフランシスコにおけるイタリア系移民/亡命者のリソルジメント 林孝洋〔 29 〕
プラウトゥス Rudens の特殊性と fides にかんする考察 宮坂真依子〔 57 〕
バジーレの政治思想:『ペンタメローネ』における運命、徳、正義 倉科岳志〔 87 〕
«Iter Iaponicum»:日本国内所在の写本・古版本のカタログ 作成に向けて
田中真美・霜田洋祐・國司航佑〔111〕
レオパルディの《夢》を読む:眠り、夢、生と死のドラマ 古 田 耕 史〔143〕
[書評]菅田茂昭『ロマンス言語学概論』 Faliero SALIS〔177〕
イタリア言語・文化研究会 2020 年度研究報告一覧 〔185〕
第 9 号(2020年3月発行)
漫画作品から絵本へ:『ムナーリの機械』の 制作過程に関する一考察 太田岳人〔 1 〕
レオパルディにおける amore の無限性と唯一性 :《支配的思考》を中心に 古田耕史〔 29 〕
モデナ大聖堂ファサードの《創世記》レリーフ :創造主の図像を中心に 桑原真由美〔 61 〕
ベルギーのイタリア人移民 :欧州連合設立の歴史を背景に 越前貴美子〔 87 〕
レオパルディ『ジバルドーネ』研究における 「唯物主義二段階論」の批判 藤澤大智〔121〕
イタリア言語・文化研究会 2019 年度研究報告一覧 〔151〕
第 8 号(2019年3月発行)
セスト・アル・レゲナ、サンタ・マリア・イン・シルヴィス修道院
付属聖堂身廊交差部北壁装飾:福音書記者ヨハネ伝の再構成 桑原夏子〔 1 〕
イタリア人の民族性をめぐる言説:マッツィーニ、ジョベルティ、バルボを中心に 武重千尋〔 25 〕
イタリアにおける航空機技術の転機1904-1909 林優来〔 51 〕
レオパルディにおける死の瞑想 古田耕史〔 83 〕
NEL CUORE DI TOKYO LUOGHI DI SNODO PER UNA RIFLESSIONE TRA PASSATO E PRESENTE Daniela De Palma〔111〕
レオパルディ:イタリア人の習俗と西洋近代 マリオ・アンドレア・リゴーニ(訳:古田耕史)〔123〕
イタリア言語・文化研究会研究報告一覧 〔135〕
第 7 号(2018年3月発行)
マリオ・キーニ著『三味線の調べ』で紹介される 「日本の詩」の翻訳分析 石井沙和〔 1 〕
未来派演劇〈シムルタニーナ〉巡業についての考察 横田さやか〔 29 〕
17 世紀ヴェネーツィアのオペラ劇場の変遷とその位置 今谷和徳・萩原里香〔 53 〕
パリーニの衣鉢を継ぐレオパルディ :詩の理論家から実存のモラリストへ 古田耕史〔 77 〕
セバスティアーノ・ヴァッサッリ『彗星の夜』: ディーノ・カンパーナの真実を語る 越前貴美子〔 97 〕
Tullio De Mauroの想い出 菅田茂昭〔119〕
イタリア言語・文化研究会 2017年度研究報告一覧〔 123 〕
早稲田大学イタリア研究所 2017 年度特別講演会 〔125〕
第 6 号(2017年3月発行)
ファシズムとカトリシズムの結合 :ジューリオ・デロッシによる聖職者の動員活動と その思想的基盤について 新谷崇〔 1 〕
レオナルド・ブルーニが提唱する「事物に関する知識」 :生き方と振る舞いに関わる諸学科 横田太郎〔 29 〕
コジモ 1 世統治下におけるカステッロのメディチ家別邸の庭園造営 :《ヘラクレスとアンタイオスの大噴水》の導入をめぐる解釈 友岡真秀〔 45 〕
イタリアにおける「反政治」の研究 水野(角田)延之〔 79 〕
ヨーロッパ諸語のなかのイタリア語 トゥッリオ・デ・マウロ/菅田茂昭(訳)〔103〕
イタリア言語・文化研究会 2016 年度研究報告一覧〔 115 〕
早稲田大学イタリア研究所 2016 年度特別講演会〔 117 〕
第 5 号(2016年3月発行)
モンツァ大聖堂付属美術館所蔵祭壇用衝立《聖母伝》図像研究:14 世紀後半から 15 世紀前半のウンブリア地方における 聖母晩年伝作例との比較から 桑原夏子〔 1 〕
フラ・フィリッポ・リッピのプラート壁画《ヘロデの宴》とその受容 :ルクレツィア・トルナブオーニの詩を中心に─ 渡辺有美〔 23 〕
ダンテ『帝政論』研究序説 :成立年代決定問題をめぐって 星野倫〔 57 〕
イタリアにおけるフランス革命史研究についての一考察 :デ・フランチェスコの連邦主義論から 水野(角田) 延之〔 87 〕
イタリア言語・文化研究会 2015 年度研究報告一覧〔111〕
第 4 号(2015年3月発行)
I promessi sposi における反文学と反歴史 霜田洋祐〔 1 〕
イタリア北部の小都市に見られる農村的性格について:フォンツァーゾとアルシエを事例として 樋渡彩・真島嵩啓・陣内秀信〔25〕
ローマにおける臨終の現状:世俗化と家族 福島智子〔 55 〕
ヴォルト・サントについての序説:ルッカの木彫磔刑像をめぐって 佐羽彩子〔 75 〕
イタリアにおける地域のインターカルチュラル教育:ボローニャ市・公共図書館カーザ・ディ・カオウラの ケーススタディ 髙橋春菜〔115〕
イタリア言語・文化研究会 2014 年度研究報告一覧 〔137〕
第 3 号 (2014年3月発行)
哲学者の文学研究:文芸批評家ベネデット・クローチェの生涯を辿る 國司航佑〔 1 〕
マリア・マッダレーナ・ダウストリアのフィレンツェ入市式(1608 年)の考察 太田智子〔 27 〕
ジョアッキーノ・ヴォルペの近代イタリア史論 倉科岳志〔 67 〕
言語の統一と幼児教育メソッド オムリ慶子〔 87 〕
欲望する英雄:ダンヌンツィオの歌劇台本 《フェードラ》における主人公像 原口昇平〔117〕
フェデリーゴ・トッツィの長編小説に書かれた 自己の深層の探究 中島裕美子〔145〕
「追放」と「財布」:中世イタリアにおいて「さらし絵」はどのように機能したか ジュリアーノ・ミラーニ/三森のぞみ(訳)〔173〕
イタリア言語・文化研究会 2013 年度研究報告一覧 〔201〕
第2号(2013年3月発行)
20 世紀初頭イタリアにおける子どもへの福祉と教育の問題について:モンテッソーリ「子どもの家」開設とその思想に着目して 米津美香〔 1 〕
粉砕される愛の妄想:ズヴェーヴォ『セニリタ』の材源としてのヴェルガの感傷小説 山﨑彩〔 19 〕
イタリア対外政策の変遷:冷戦期を中心に 中嶋康〔 37 〕
イタリア言語・文化研究会 2011~2012 年度研究報告一覧 〔 57 〕
イタリア言語・文化研究会 2011~2012 年度研究報告要旨 〔 61 〕
第1号(2012年3月発行)
研究所紀要の創刊にあたって 土屋淳二〔 1 〕
日記に見るプレッツォリーニのイタリアとイタリア人 小林勝〔 7 〕
ペッレグリーノ・アルトゥージ著「料理における科学とおいしく食べる術」について 西村暢夫〔 33 〕
イタリアのデザイン・建築・都市を取り巻く反モダニズムの系譜 濱口オサミ〔 45 〕
ピエロ・デッラ・フランチェスカに関する一試論 亀崎勝〔 63 〕
オペラ・リブレット研究序説 辻昌宏〔 71 〕
大正期国定国語教科書にあらわれた「クオーレ」翻案 :「長き行列」と「中村君」を中心に 尾崎有紀子〔 87 〕